こんにちは。Horyです。
前回の記事では化学式の分類をすると共に、有機化学で多用する簡易構造式について簡単に解説しました。
今回の記事では有機化合物の構造について、炭化水素の分類と構造の分類という観点での分類を話します。
今回も頑張りましょう。
有機化合物の分類
有機化合物は以下のような分類が可能です。
- 炭化水素の分類
- 構造による分類
上の2種類について個別に解説していきます。
炭化水素の分類
基本的に炭素と水素からできている有機化合物を炭化水素と呼びます。
前回の記事で炭素(スネ夫)は最大で4つの原子と結合できるという話をしました。
最大というのは二重結合・三重結合も含まれるからです。結合の種類で炭化水素は以下の4つに分けることが可能です。
- アルカン・・・全て単結合の炭化水素_CnH2n+2
- アルケン・・・炭素原子同士の二重結合を1つ持つ炭化水素_CnH2n
- アルキン・・・炭素原子同士の三重結合を1つ持つ炭化水素_CnH2n-2
- シクロアルカン・・・環を1つ持つ炭化水素 (全て単結合)_CnH2n
以下に例を示します。

また、以下のことも重要です。覚えておいてください。
- 単結合だけの有機化合物・・・飽和化合物
- 二重結合・三重結合を含む化合物・・・不飽和化合物
構造による分類
構造によって有機化合物は以下の2つに大きく分けることができ、その中でも小さく分けることができます。
- 鎖式化合物 (環を作らない有機化合物)
- その中で枝分かれを持たない・・・直鎖
- 環式化合物 (環を作る有機化合物)
- その中でベンゼン環がないもの・・・脂環式化合物 (シクロアルカンも含む)
- その中でベンゼン環(C6H6)がある・・・芳香族化合物
ちなみに、芳香族化合物はベンゼン自体が不飽和化合物なので、飽和化合物はありません。
以下に例を示します。

ここで、上の図は鎖式か環式かの分類はできましたが細かい分類はできていません。
以下の観点で分類してみてほしいです。
- 飽和か不飽和か
- ベンゼン環があるかないか
簡単だと思いますので頑張ってください。