こんにちは。Horyです。
今回は共通テストに関して話します。
多くの学生から共通テストのような選択式の試験で高得点を狙うにはどうすれば良いかを聞かれるので記事にしようと思いました。
今回は共通テストのようなテストの過去問に取り組むときにどのような考え方で臨めば良いかを解説します。
これも多くの学生が勘違いしているので、そこら辺も含めて解説します。
今回も頑張りましょう。
共通テストの問題文
共通テストは数学を除けば選択式の試験であると思います。
私が注目してほしいのが問題の問題文です。
以下に国語の現代文に見られる問題文の一例を示します。
- 問題文
- 傍線部の内容について、それはどのようなことか。その説明として最も適当なものを次の①~⑤の内から1つ選べ
共通テストの問題は大体がこのような構造になっていると思います。
私たちはこのような問題を見ると「いつもの問題か」のように感じますが、この問題のある部分に共通テストに取り組む時の重要事項が隠されているのです。
それは「最も適当なモノを次のうちから選べ」という文言です。
というのも、「正解を選べ」とは書かれておらず「最も適当なモノを選べ」と書いてあるのです。
「最も適当なものを選べ」の意味
問題文の「最も適当なモノを選べ」の意味を自分なりに考えました。
これは、次のように言い換えることもできます。
「私たち共通テストの作問者はこの問題の選択肢を多くの専門家と長い時間をかけて考えました。ここに示してある選択肢の中に我々がこの問題の解答だと考えるモノがあって、その解答は正解ではない(万人が選ぶ答えではない)かもしれませんが、世の中の50%以上の人はこの選択肢を選ぶと我々は考えていますので、それを最も適当な答えとして選んでください。」
長文になりましたが、「最も適当なものを選べ」というのは噛み砕いて説明すると上のような意味になると思います。
つまり、共通テストとは数学等の一部理系の問題を除いて「自分が正解だと思う選択肢を選ぶ試験」ではなく、「作問者が正解だと思う選択肢を当てる試験」なのです。
私も多くの学生から共通テストの現代文とかで多くの学生から「解答・解説にはこのように書かれているが、国語なんて人の価値観によって変わるから正解を決めるとかおかしくないですか?」ということを言われました。
私はこの質問を的外れな質問だと考えています。
と言うのも、上の質問は「読書感想文や大学の文学部の研究ではまかり通る」と思いますが、今考えているのは共通テストです。
テストである以上正解があって「最も適当なものを選べ」の意味をよく考えてみると納得できると思います。
例えば、以下のような選択肢があったときどうすべきかというと・・・

- 問題1・・・○の選択肢が最も適当→②を選ぶ
- 問題2・・・正解はないかもだが△の選択肢が最も適当→④を選ぶ
- 問題3・・・正解はなくて△の候補が2つ→②か④の中で最も適当なモノを吟味して判断
問題1のように正解が一目で分かる問題もありますが、場合によっては問題2や3のように正解が分からないような問題もあります。
その時には最も適当だと思うモノを自分で判断して選ぶしかないんです。
最も適当なモノを選ぶための嗅覚を鍛えるためには過去問を解いて共通テストの作問者と感覚を合わせるしかありません。
だから、共通テストの過去問以外の実践問題集を解くなとは言いませんが、そのようなモノばかりをやっていると共通テストの作問者との感覚は確実にずれます。
だから、共通テストの対策は過去問しかない(追試も含めて)と私は思います(特に現代文などの文系科目は顕著)。