こんにちは。Horyです。
今回の記事から有機化学の内容に移ります。
有機化学は範囲が広く苦手な人にとっては独学で習得するのが非常に難しいですが、得意になってしまえばパズルのように面白い分野になります。
今回の記事では無機化学と有機化学の考え方をまとめると共に、有機化学という分野がどのように生まれたのかを解説します。
今回も頑張りましょう。
無機化学の考え方
無機化学の考え方についてです。
昔は「鉱物から得られる化合物を無機化合物」と捉えて、これを研究する学問を無機化学と呼んでいました。
現在は鉱物(金属)だけでなく非金属元素も含めて無機化学と呼んでいます。
無機化学では周期表中のほぼ全ての元素が構成元素として登場します。
そのため、無機化学では元素の違いに着目することが非常に重要です。
無機化学の内容はすでにまとめられているので、カテゴリー内の記事を読んでおいてください。
有機化学の考え方
有機化学とはかつて以下のように考えられてきました。
- 昔の考え
- 「生命あるモノ=生物」から得られるモノ=有機化合物
- 有機化合物の研究=有機化学
そのため、有機化合物は生物だけが作ることができて人工的に作ることができないというふうに考えられてきました。
しかし、上記の考え方を覆すようなことが起きたのです。以下の化学反応式を見てください。

- 赤文字・・・シアン酸アンモニウム=無機物
- 青文字・・・尿素=有機物
上の化学反応式はヴェーラー合成と呼ばれていますが、これにより、有機物は人工的に作ることが可能になったので昔の考え方の意味はなくなりました。
そのため、現在の有機化学の考え方は以下のようになっています。
- 現在の考え
- 有機化合物・・・炭素を含む化合物
- 例外(有機化合物でない)・・・炭素の酸化物/炭酸塩
有機化合物を構成する元素は以下の通りです。
- O・・・酸素(ジャイアン)_電気陰性度3.5
- N・・・窒素(しずかちゃん)_電気陰性度3.0
- C・・・炭素(スネ夫)_電気陰性度2.5
- H・・・水素(のび太)_電気陰性度2.1
有機化学での酸化と還元は水素の動きに注目した考え方で差し支えないです。
ちなみに、電気陰性度はジャイアニズムで「俺の電子は俺のモノ、お前の電子は俺のモノ」という気持ちの数値化です。
- 酸化・・・水素(のび太)を奪われる
- 還元・・・水素(のび太)を得る
有機化合物は構成元素が非常に少ない割に数が一億個を超えます。
これの原因として化学式が同じであったとしても形を変えることが上げられます。
そのため、有機化学では化合物の形の違いに着目することが重要です。
最後に、有機化合物の細かな特徴をまとめて示します。
- C,H,Nの共有結合・・・融点/沸点が低い
- 共有結合=硬い⇔反応遅い (化学反応は原子の組み替え・・・硬い結合切る)
- 極性があまりない・・・水に溶けず無極性溶媒に溶ける
- 燃焼してCO2/H2O/コゲの発生・・・砂糖とか焼いてみて