こんにちは。Horyです。
今回の記事から高校化学の天然有機物について解説しようと思います。
その最初の第一歩として今回は糖の性質と分類に関して簡単にまとめようと思います。
今回も頑張りましょう。
糖の性質
この記事では糖の構造を書いたりはしないので、この記事だけでは「何のことか?」というようになると思いますが、糖の性質を紹介します(あくまで知識を紹介する記事です)。
まず、糖と聞いて「砂糖とかに含まれている」と答える人がいますが間違っていないです。
まぁ、もっと具体的に解説すると糖とは「一分子中にアルコール性のOHを2個以上持つ多価アルコールのOHの一部を酸化してアルデヒド基やケトン基にした化学物質」のことを言います。
アルデヒド基やケトン基を始めとした官能基に関してはこちらの記事に示すとおりです。

また、アルコールに関しては以下に示す記事をご覧ください。
- アルコールの級数と性質の違い 融点・沸点 水への可溶性 まとめ
- アルコールの反応性 脱水とザイツェフ則の原理
- アルコール酸化の原理 級数による生成物の違い まとめ
- アルコールの区別 銀鏡反応/フェーリング反応/ヨードホルム反応
糖の分子式は以下に示すとおりです。
- 糖の分子式;Cn(H2O)m
- 赤い部分;n個の炭素
- 青い部分;m個の水
- 糖;複数の炭素と水が結合した化学物質→だから炭水化物
以上が糖に関する基礎知識になります。
糖の種類による分類
続いて糖の分類方法ですが、複数の分類方法があって以下に今回紹介する分類について箇条書きでまとめます。
- 糖の種類による分類
- 単糖の炭素の数や形による分類
- 糖の官能基を何で置換するかによる分離
これらに関して個別に解説します。ただし、糖に関する構造とかは次回の記事で書こうと思うので、今回は知識だけ頭に入れてもらえば大丈夫です。
糖の種類による分類
皆さんはドラゴンクエストでスライムが複数集まってキングスライムになることをご存じでしょうか?
糖の種類による分類はそれだと思えばいいです。
- 単糖・・・加水分解ができない糖 (スライム)
- 二糖・・・単糖2つが合体した糖 (スライムタワー)
- オリゴ糖・・・単糖3~20が合体した糖 (モリモリスライム)
- 多糖・・・数百、数千の単糖が合体した糖 (キングスライム)
以上になります。スライムで例えたのはあくまで覚えやすくするための工夫だと思ってください。
単糖の炭素の数や形による分類
単糖の炭素の数や単糖の形による分類になります。
- 炭素の数による分類
- 炭素の数が5個・・・五単糖 (ペントース)
- 炭素の数が6個・・・六単糖 (ヘキソース)
- 環の形による分類
- 五角形・・・五員環 (フラノース)
- 六角形・・・六員環 (ヘキソース)
注意してほしいのが「炭素の数が5個だから五角形、炭素の数が6個だから六角形」というのは間違いです。
糖の官能基を何で置換するかによる分離
糖の官能基を何で置き換えるかによる分類です。
まぁ、スライムにも亜種がいますよね。そういう風に考えてください。
- 糖のOHをHに置き換え・・・デオキシ糖 (スライムベス)
- 糖のアルデヒド基をカルボキシ基に置き換え・・・ウロン糖 (バブルスライム)
- 糖のOHをアミノ基に置き換え・・・アミノ糖 (ホイミスライム)
- 糖のアルデヒド・ケトン基をアルコールに置き換え・・・糖アルコール (ドラゴンスライム)
以上のことは知識として頭に入れておいてください。