三角関数と解の個数 線形計画法を用いる

三角関数

こんにちは。horyです。

今回の記事では三角関数と解の個数について記事をまとめました。

二次関数の記事でも解の個数に関する記事を書きましたが、考え方は全く同じです。

以下に二次関数と解の個数の記事を示します。必要なら読んでおいてください。

今回の記事では数Ⅲの微分を用いないのであれば、数Ⅱの線形計画法という方法を用います。

問題 三角関数と解の個数

以下はこの記事で取り組む問題です。

この問題を例に解説します。

まずは、三角関数の定石であるsinかcosのどちらかに統一します。
今回はsin2θ=tとおいてsinに統一します。

ここで分離を用います。

分離のやり方は数Ⅱの線形計画法を用いる方法と数Ⅲの微分を用いる方法の二通りあります。

数Ⅱの線形計画法を用いる

数Ⅱの線形計画法を用いる場合、以下の式のように分離します。

左辺を直線右辺を二次関数と考えて以下の二式の交点がaの値によってどうなるかを考えます。これが線形計画法です。

数Ⅲの微分を用いる

数Ⅲの微分を用いるなら、以下の式のように分離します。

左辺を定数、右辺を分数関数と考えて二式の交点がaの値によってどうなるかを考えます。これは定数分離法です。

今回は数Ⅲの記事ではないので、線形計画法をメインに進めていきます。

数Ⅲの微分を用いる方法は別解としてサラッと書いておきます。

解答1 数Ⅱの線形計画法を用いる

直線と二次関数に分離します。

直線と二次関数の情報を以下に示します。

(1)解答・解説

以下に図を示します。

図と直線・二次関数の値域からも分かると思いますが、傾きが正であればtの範囲内で必ず交わることが分かります。

必要なら(1/2,0)を中心に傾きは正として定規を回転させてみてください。a>0なら必ずtの範囲内で二次関数と一つ以上の交点を持つことが分かります。

なので、一つ以上の解をもつaの値の範囲は「a>0」です。

(2)解答・解説

交点が傾きの大きさでどうなるかを考えます。

交点の数は以下のように場合分けできます。

  • tの範囲内に交点が二つ・・・傾きがある値以下
  • tの範囲内に交点が一つ・・・傾きがある値を超える

この「ある値」(特殊な場合)を求めることが鍵になりそうです。

以下に特殊な場合の図を示します。

上記の図より「a=1」を超えるかどうかがポイントになりそうです。

  • tの範囲内に交点が二つ・・・傾きが2以下・・・aが1以下
  • tの範囲内に交点が一つ・・・傾きが2を超える・・・aが1より大きい

交点のtの値がいくつのθに対応しているかをよく考えていただきたいです。

以上より、「aの値」による「tの個数」・「θの個数」は以下の表のように対応します。

解答2 数Ⅲの微分を用いる

数Ⅲの微分を用いる方法です。

今回は数Ⅲの記事なので、増減表や極限とかはやりません。

グラフのみ記載します。

「y=a」を動かすことで交点を求めてtの値とθの数を対応させてみてください。
線形計画法と同様の答えになります。

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