タンパク質の分類方法 形状と組成による分類

天然有機物

こんにちは。Horyです。

前回の記事ではタンパク質の構造に関して1次~4次構造をそれぞれまとめました。

今回の記事ではタンパク質の分類に関して解説します。

今回の記事も計算とか理論ではなく知識問題や記述問題で出る側面があります。

内容があまり面白くないかもしれませんが頑張りましょう。

タンパク質の分類方法

タンパク質の分類方法は大きく2つに分けられます。

  • 形状による分類
  • 組成による分類

これらについて個別に解説します。

形状による分類方法

形状による分類もさらに細かく2つに分けることが出来ます。

  • 球状タンパク質
  • 繊維状タンパク質

個別に解説します。

球状タンパク質

球状タンパク質とは文字通り球体のタンパク質です。

特性としては外側が親水性・内側が疎水性になっています。そのため、水に溶けやすいモノが多いです。

覚えておかなければならないものは2つです。

  • ヘモグロビン・・・赤血球の成分
  • アルブミン・・・卵白の成分

上に示すように球状タンパク質は動物の体内で働いている印象があります。

繊維状タンパク質

文字通り繊維状のタンパク質です。

特性としては、分子量が大きいので、分子間力も大きいです。オマケに水素結合も持っています。

そのため、球状タンパク質とは違って水に溶けにくいです。

覚えておくべきモノは3つあります。

  • ケラチン・・・毛とか爪の成分
  • コラーゲン・・・皮膚の成分
  • フィブロイン・・・絹の成分

上に示すように繊維状タンパク質は体内ではなく体の表面で働いています。

ケラチンに関しての豆知識ですが、皆さんはパーマ(散髪の)がどういったメカニズムで行われているか知っていますでしょうか?

髪はタンパク質で構成するアミノ酸に硫黄(S)が混ざっています。これはS-Sのジスルフィド結合を形成します。

パーマとは熱によりジスルフィド結合を壊して再生させることをメカニズムとしたヘアスタイルです。

パーマをやった後に臭くなるのはジスルフィド結合が切断されるからです。僕はこの匂いを「ジスルフィドの香り」と呼んでいます。

成分による分類

成分による分類も細かく2つに分かれます(もっと細かく分けると3つ)。

  • 単純タンパク質・・・加水分解でαアミノ酸のみが生成
  • 複合タンパク質・・・加水分解でアミノ酸以外の物質も生成
  • 誘導タンパク質・・・タンパク質が物的/化学的作用で生成
  • 単純タンパク質 (一部)
    • アルブミン (卵白の成分)
    • ケラチン (髪や爪の成分)
    • コラーゲン (皮膚の成分)

複合タンパク質はアミノ酸以外に色素やリン酸・糖・脂質も含みます。

  • 複合タンパク質 (一部)
    • ヘモグロビン (色素タンパク質_血中で働く)
    • カゼイン (リンタンパク質_リン酸)
    • オバルブミン (リポタンパク質_卵黄)

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