こんにちは。Horyです。
前回の記事ではアミノ酸の基本情報とアミノ酸が合体して出来るペプチドに関して原理から解説しました。
今回の記事ではアミノ酸のL体とD体に関して解説します。
今回も頑張りましょう。
アミノ酸のL体とD体
必須アミノ酸は20種類ありますが、1つを除いて全てに不斉炭素原子が存在します。
不斉炭素原子があると言うことは光学異性体が存在すると言うことです。
光学異性体が存在すると言うことは旋光性があると言うことです。
ただし、注意してほしいのが、全ての必須アミノ酸がL体だから左旋光、D体だから右旋光というわけではありません。
L体とD体というのは単純に立体構造を区別するだけのモノであって、旋光の方向を決める訳ではないことは覚えといてください。
ここで、実際にL体とD体を紹介します。

ここで、LとDでは立体構造のみが違うと思われがちですが、実は、私たちの味覚にも影響しています。
例えば、皆さんは味の素の成分を知っているでしょうか(上に示すのは味の素の成分ではないです)?
味の素の成分はL-グルタミン酸です。一方で、D-グルタミン酸もあるにはありますが・・・
- L体;味の素の成分でうまみ成分とも呼ばれる
- D体;クソ苦い・・・食えたもんじゃない
アミノ酸には謎が多くあって、自然界で生成されるアミノ酸はほとんどがL体です。
一方で、D体は人工的に合成することでしか生成することは出来ません。
そして、L体とD体をランダムではなく、選択的に合成することに成功した研究はノーベル化学賞を受賞しています。
これは日本人の功績なので必要であれば調べてみてほしいです。

