こんにちは。Horyです。
前回で天然有機物の糖の記事が終わって今回の記事からアミノ酸の記事を書きます。
アミノ酸とα-アミノ酸の違いは分かりますでしょうか?
今回の記事では両者の違いを構造式から考えると共にα-アミノ酸が何故重要なのかをまとめたいと思います。
今回も頑張りましょう。
アミノ酸とα-アミノ酸の違い
そもそも、アミノ酸とは「アミノ基(NH2)を持つカルボン酸」のことを言います。
そして、α-アミノ酸とは「アミノ基がα位と呼ばれる部分についたカルボン酸」のことです。
言葉で言ってもピンとこないので図に示します。

α位とはカルボキシ基のすぐ隣にある炭素のことです。
ここにアミノ基がついたアミノ酸をα-アミノ酸と言います。
アミノ酸の重要性
アミノ酸の重要性について解説します。
私たちの人体を構成する重要な物質の1つにタンパク質というモノがあります。
例えば、体の組織で言えば筋肉や髪の毛、骨などもタンパク質がないと崩れてしまいます。
また、酵素などもタンパク質で出来ている触媒です。
そして、このタンパク質はアミノ酸を組み合わせることによって作られています。
だから、アミノ酸は人体にとって非常に重要なもので、多くの受験生を苦しませている要素の1つでもあります(何故、苦しませているかは次回の記事で)。
以下ではアミノ酸がどのように組み合わさってタンパク質になるかを図によって解説します。

これもドラえもんでわかりやすく解説します。
- アミノ基;非共有電子対あり (しずかちゃんが電子持つ)
- カルボキシ基;スネ夫(C)の電子がジャイアン(O)に奪われる (正に帯電)
- アミノ基のNがカルボキシ基のCに電子を分け与えに行く
- これが全てのアミノ酸で起こることで連結
- タンパク質の完成 (やったぜ!)

また、結合したタンパク質について、上段と中段、下段に役割があります。
- 上段;タンパク質の骨格
- 中段;メチレン基(CH2)で上段と中段を繋ぐ橋
- 下段;これがどんな組合わせかでタンパク質の機能が変わる
タンパク質は上に示すX,Y,Zがどんな官能基になるか、それらの位置、組合わせがどのようになるかでタンパク質の働きは大きく変わってきます。
