「余事象」を用いる確率の攻略 その2

数学A

こんにちは。horyです。

余事象を用いる確率は「1-p」だけだと思い込んでいないでしょうか・・・

今回は「1-p」の形ではない「余事象」を用いる確率の攻略を中心に記事をまとめました。

必要なら以下の記事を読んでおくことをお勧めします。

「1-p」形でない「余事象の確率」

早速、例題を以下に示します。

本問を例に解説したいと思います。

問題を解く前に・・・

今回の確率は「反復操作」です。

  • 箱の中のモノを取って戻すことを繰り返す
  • サイコロを繰り返し投げる
  • 複数のサイコロを同時に投げる

上のような確率は大抵は「反復試行」です。

「反復試行の確率」で「確率の分母・分子」は「場合の数」で考える必要はなく「確率」のまま考えて良いです。

解答・解説

本問ですが、「1-p」のようにすることはできません。

このことに注意してベン図を用いて考えることをお勧めします。

(1)解答・解説

以下にベン図を示します。

上記の図の青の斜線部の確率を求めます。

偶数の出る確率」から「4,6,8のみ出る確率」を引けば確実に2が含まれる確率を求めることができます。

余事象は「4,6,8のみが出る確率」です。

(2)解答・解説

以下にベン図を示します。

上記の図の青の斜線部の確率を求めます。

2~8の目が出る確率」から「3~8の目が出る確率」を引けば、最小値は2になります。

余事象は「3~8の目が出る確率」です。

(3)の解答・解説

以下にベン図を示します。

上記の図の青の斜線部の確率を求めます。

考え方は(1),(2)と同様です。

1~6の目が出る確率」から「1~5の目が出る確率」を引けば、最大値は6になります。

余事象は「1~5の目が出る確率」です。

(4)の解答・解説

(4)は(1)~(3)の考え方を応用します。

以下はベン図です。ベン図の形がちょっと複雑になります。

上記の図の青の斜線部の確率を求めます。

共通部分のダブルカウントに注意です

まとめ

今回は「1-p」の形ではない「余事象」を用いる確率の攻略を中心に記事をまとめました。

よく復習しておいてください。

それでは、次回の記事でまたお会いしましょう。

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